上の歯と下の歯の中心がずれる原因は?治し方や矯正の費用は?
「上の歯と下の歯の中心がずれている」
「歯のずれを放置しても大丈夫?」
「自力で治せるの?」
歯の中心がずれている事で悩んでいる方は意外と多いです。
歯の中心が大きくずれている場合、頭痛や肩こり、顔のゆがみに繋がるケースもあり、適切な対処が必要になります。
当記事では、
- 歯の中心がずれる原因
- 放置するリスク
- 正しい治療方法
など、分かりやすく解説します。最後までご覧いただき、ご参考にして頂ければと思います。
上の歯と下の歯の「中心のずれ」をセルフチェック!
まず初めに、口を閉じて「い」の口に閉じてみてください。
この時、上の歯と下の歯の真ん中がぴったりと合えば、歯並びは正常であると言えます(1~2ミリだけずれている分には、特に問題ありません)。
一方、正中線(歯の中心)が2ミリずれているようであれば、治療が必要になるケースもあります。
また、上の歯と下の歯が深く噛み合わさっている状態(過蓋咬合といいます)も注意が必要です。
放置すると、歯が欠けたり、顎関節症になったりするリスクがあります。
関連記事: 噛み合わせが深い「過蓋咬合」とは?
なぜ、歯の中心がずれるのか?
上の歯と下の歯がずれてしまう理由はいくつかあります。
骨格の問題
先天的にあごが歪んでいる等、生まれ持った骨格によって正中線(歯の中心)がずれてしまう場合があります。
日常の癖
日ごろの癖が原因になっている場合もあります。
- 爪を噛む癖がある
- 頬杖を突く癖がある
といった癖を長い期間続けると、歯の土台となる顎そのものが左右非対称となり、正中線が合わなくなってしまいます。
親知らずを放置した
「親知らずが生えているけど、特に影響がないから抜いていない」という方もいるでしょう。
親知らずは、斜めに生えてきたり横向きに生えてくることがあります。親知らずが周りの歯を圧迫することで、歯の中心のずれを引き起こすことがあります。
関連記事:親知らずを放置するリスクとは?
抜けた歯を放置した
抜けた歯をそのままにすると、反対の歯とのバランスが崩れるため、上の歯と下の歯の位置がずれやすくなります。場合によっては、抜けた部分に歯が寄ってしまい、全体的に歯並びが悪くなることもあるので注意が必要です。
虫歯を放置した
虫歯を放置すると、虫歯をかばって片方の歯ばかり使うようになります。その結果、徐々に歯並びが悪くなっていき、正中線のずれを引き起こしやすくなります 。
歯の大きさが不揃い
通常、歯は上下左右同じ大きさ、同じ本数で生えてきます。しかし、稀に歯の大きさが上下左右で異なって生えてくることがあります。
そうなると、上下の歯のバランスがずれてしまい、正中線のずれを引き起こしやすくなります。
歯の数が上下で違う
- 片方だけ八重歯が生えている
- 過去に抜歯した
など、歯の本数が違うことによって、正中線のずれを引き起こすケースもあります。
歯の中心のずれを放置するリスクとは?
正中線のずれを放置すると、見た目の問題だけでなく、消化不良や顔の歪みなどのリスクを引き起こします。
それぞれ詳しく見てみましょう。
消化不良に繋がる
上の歯と下の歯がずれると、噛み合わせそのものが悪くなり、快適に食事ができなくなります。
「食べ物をしっかりと噛んで飲み込む」という当たり前の動作がしにくくなり、消化不良に繋がることもあります。
顔のゆがみに繋がる
正中線(歯の中心線)のずれを放置すると、左右で噛む力が変わりやすくなり、筋肉のバランスが崩れ、顔の歪みに繋がります。
虫歯や歯周病のリスクが高くなる
正中線がずれるということは、歯並びに何らかの問題があるということです。
その結果、ブラッシングがうまくできずに磨き残しが増え、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。
頭痛や肩こりの原因に
顎がずれる、または噛み合わせが悪くなることで、頭痛や肩こりの原因になる事があります。
歯の中心のずれは「自力」で治せる?
結論としては、自力で歯の中心のずれを改善することは難しいです。
たしかに、手や道具などを使って歯に力を加え続けることで、歯が動く可能性がないとは言い切れません。
しかし、正しい方向に思い通りに歯を動かすのは至難の業です。
歯並びを悪化させる可能性もありますので、自力で治そうとするのは避けた方が良いです。
歯の中心のずれは「歯列矯正」で治せる?
骨格、または顎の形などが原因で、歯の中心がずれている場合は外科的矯正(手術を伴う矯正)が必要になります。
一方、歯並びが原因であれば、歯列矯正によって改善することが可能です。
具体的な治療方法や費用は、歯並びや骨格を調べないと分からないため、まずは歯科医院で見てもらうことをオススメします。
治療費用
矯正治療は、保険が適用されないため全額自己負担となります。それゆえに「費用が高くて踏み出せない」という方が多いのも事実です。
そこで、当院は少しでも患者様に治療に踏み出していただきやすいよう、費用を抑えてご提供しております。
たとえば、アソアライナーと呼ばれるマウスピース矯正であれば、税抜150,000円(税込165,000円)、120回まで分割でのお支払いも可能です。(※患者様の歯の状態によって、治療費は変動します。)
料金の詳細は、当院の矯正専門サイトをご覧ください。
矯正の種類
矯正の種類は様々ですが、その中でもマウスピース矯正とワイヤー矯正について解説します。
マウスピース矯正
透明のマウスピースを装着しながら行う矯正です。
マウスピースは透明で目立ちにくく取り外しが可能ですので、食事の際や誰かと会話をする際も安心です。
また、装置が口の中にあたってケガをしてしまったり、粘膜を傷つけたりという心配もありません。
ただし、前歯の中心線がずれてしまっている場合は、マウスピースを使用することができるのですが、全体的にかみ合わせが悪くなってしまっている場合は、マウスピース矯正が行えない場合もありますので注意が必要です。
ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットという装置を装着する、ワイヤー矯正も効果的です。
近年では見た目の問題を解消するために、透明のワイヤーを使った矯正も可能です。
また、口内の状態によっては歯の裏側にワイヤーを装着できるため、目立ちにくいです。
まとめ
歯の中心がずれると、顔のゆがみや消化不良、虫歯や歯周病などのリスクを高めてしまいます。
1~2ミリ程度のずれならば気にすることはありませんが、2ミリ以上ずれている場合は、治療が必要になるケースもあります。
歯並びや歯のずれ方によって治療法が異なりますので、一度歯科医院を受診してみると良いでしょう。
当院でも、歯やお口のお悩みに関する無料カウンセリングを行っております。
実績と経験豊富な歯科医師が丁寧に対応いたしますので、どんな小さなお悩みでもお気軽にご相談ください。