子供の矯正で使うヘッドギアの効果とは?寝返りがしづらい・口が痛い時の対処法も解説
「子供の矯正で使うヘッドギアの効果は?」
「装着時に歯が痛くなった時はどうすればいい?」
「寝返りが打ちづらく寝付けない時の対処法は?」
ヘッドギアによる矯正を検討している方、または既に治療を行っている方は、こんな疑問があるかと思います。
当記事では、そんな疑問に分かりやすくお答えしていきます。それでは、以下の内容をそれぞれ解説していきます。
- ヘッドギアの効果
- 寝返りがしづらい時の対処法
- 口が痛い時の対処法
- ヘッドギア装着時の注意点
最後までご覧いただき、ご参考にして頂ければ幸いです。
子供の矯正で使用する「ヘッドギア」の効果とは?
ヘッドギアとは、上顎前突(出っ歯)の治療に使われる矯正装置のことです。
「学校へ行く時」「ご飯を食べる時」「歯磨きをする時」「お風呂に入る時」など、取り外すことができるのが特徴です。
ヘッドギアの治療で期待できる効果は、以下の通りです。
- 上顎の成長をコントロールできる
- 出っ歯を改善できる
- 奥歯を正しい位置に戻すことができる
- 将来的生えてくる永久歯のスペースを確保できる
治療の適齢期は?
治療の適齢期については、一般的に小学生3~4年生位に行うのが最も効果的と言われています。小学5~6年生になると成長抑制の効果が低くなることがあります。
ただし、子供の成長度や歯並びの状態などによって適齢期は変わるので、自己判断はせずに歯科医師に診てもらう事をオススメします。
また、治療期間については個人差がありますので、こちらも担当の歯科医師に治療計画を教えてもらいましょう。
装着時間を守る
ヘッドギアは1日12時間程度の装着が必要です。
「付けるのが面倒だから…」「違和感が嫌だから…」と、装着時間を守らないと治療効果が低下したり、治療期間が延びる場合があります。
家にいるときは食事や歯磨き・入浴時以外は装着し、平日の装着時間が短い場合は休日多めに装着します。
正しい装着方法を身に付ける
「装着時間を守っているのに治療がうまく進まない…」
その場合、装着方法が間違っている可能性があります。主治医から正しい装着方法をレクチャーしてもらい、鏡の前で装着の練習を行いましょう。
お子様の場合、最初は保護者の方が手伝ってあげると良いでしょう。慣れるとお子様1人で正しく装着できるようになります。
ヘッドギアを付けると痛い時の対処法
治療を開始して、最初の3~5日は奥歯のあたりが痛むことがありますが、徐々に痛みが和らいでいき、問題なくヘッドギアを装着できるようになります。
痛みが長く続く、お子様が我慢できない程の痛みが生じる場合などは、自己判断はせずに必ず担当医と相談してください。
ヘッドギアが邪魔で寝返りが打てない時の対処法
ヘッドギアを装着していると、睡眠時に「寝返りがしづらい」「違和感があって眠れない」といった問題が出てきます。
ただし、違和感で寝られないという場合も大体1週間ほどで慣れることが多いです。「寝返りが多い」「寝相が悪い」という方も、慣れるまでは我慢する必要があります。
睡眠が困難になってしまう場合や、どうしても装着が難しい場合は、主治医に相談しましょう。
ヘッドギア装着時の注意点
最後に、ヘッドギア治療を行う際に知っておくべき注意点についてお伝えします。治療中の方、治療を検討中の方は必ず注意点を抑えておきましょう。
ヘッドギアを付けている時は運動をしない
ヘッドギアを装置したまま運動したり、友達とじゃれ合いをすると、装置が外れて顔や目を傷つける恐れがありますので、お子様には危険性をしっかりと説明しておく必要があります。
また、スポーツをされているお子様は必ずヘッドギアを外して行いましょう。
初めは違和感を覚えることも
装着してから間もない時は、口腔内の違和感を覚えることが多いです。
- 発音がしづらい
- 食事がしづらい
- 奥歯に力が入りにくい
- 圧迫感を感じる
- 痛みが生じる
上記のような違和感がありますが、通常は1週間ほどで慣れていきます。ただし、時間が経過しても痛みが取れない場合や、異変がある場合は主治医に相談しましょう。
むし歯・歯周病の発症リスクが高くなる
治療中は歯磨きしにくい箇所ができるため、ケアを怠るとむし歯や歯周病を発症するリスクが高まります。
丁寧に歯磨きができているか、磨き残しが無いかなど歯磨き後のチェックを入念に行いましょう。
まとめ
子供の矯正で使用する「ヘッドギア」は、上顎の成長をコントロールできるので出っ歯の改善に効果的です。
ただし、装着時間を守らなかったり装着方法が間違っていると、治療効果が低くなるので気を付けましょう。
「奥歯が痛い」「寝返りが打ちづらい」等の違和感に慣れるまでは大変かと思いますが、1週間ほどで慣れてくるケースが多いです。ただし、痛みが続く場合は何かしら異変が生じている可能性もありますので、必ず担当医に相談しましょう。