大人の受け口の矯正|治療期間と費用は?
「大人でも受け口の矯正はできる?」
「手術は必要?入院期間は?」
「治療期間はどれくらい?」
「費用はいくら?保険は適用される?」
このような疑問はありませんか?
矯正治療は子供に限った話ではなく、大人になってから矯正治療を始める方も多くいます。
10代~20代で治療を始める方もいれば、40代~50代で治療を行う方もいらっしゃいます。
この記事では、「大人の受け口の矯正」というテーマで解説をいたします。
目次
大人でも受け口の矯正は可能?
結論ですが、大人でも受け口の矯正を行うことが可能です。
基本的に、受け口の原因は「歯並びによるもの」と「骨格によるもの」の2つに分別されます。
歯並びに問題がある方
歯並びが原因で受け口になっている方は、矯正装置を使って受け口を治すことが可能です。
前歯をかみしめると奥歯がかみ合わなくなる方は、歯並びに問題がある可能性が高いです。
この場合、上の前歯を前に移動させるか、下の前歯を後ろに移動させる、またはその両方を行うことで受け口を改善していきます。
骨格に問題がある方
一方、骨格が原因で受け口になっているケースもあります。前歯でまったく噛めないという方は、骨格に問題がある可能性が高いです。
この場合、矯正装置を使った治療だけでは改善が難しいです。外科手術を行い、あごの骨の位置やバランスを調整することで受け口を治していきます。
外科手術が必要なケースとは?
前述の通り、骨格そのものに問題がある方は、外科手術と矯正治療を併用する必要があります。
具体的には、あごの骨を削って下顎の位置を調整したり、上顎を前に移動させるなどの処置を行います。
外科手術を行うことで骨格的な問題を解消できますし、歯に大きな負担をかけることなく受け口を改善できるというメリットがあります。
受け口の外科手術を行うときの注意点
外科手術を行うためには全身麻酔を行う必要があります。また、手術後は約2週間の入院が必要で、患部の腫れは1か月程度続くこともあります。
食事に関しては、術後1週間は鼻から流動食となるため、しばらくの間は口を開けて食事をすることはできません。
大人でも受け口の外科手術を行うことは可能ですが、入院期間や体力が回復するまでの期間を考慮して、休暇を取得しておく必要があります。
これに加えて、手術時の注意点として、神経損傷による下唇やあごの先端や口のしびれ・麻痺などのリスクが考えられます。
外科手術が必要かを判断するには?
「矯正治療のみで受け口を改善できるのか?」
「それとも外科手術が必要になるのか?」
正確な判断をするためには、検査・診断が必要になります。
あごの状態、歯並びなどの精密検査を行ったうえで、手術の必要性や治療方法を判断していきます。
そのため、受け口の矯正を検討中の方は、自己判断をされるのではなく、まずは歯科医師の診断を受けることをオススメしております。
大人の受け口矯正|治療期間は?
歯並びが原因で受け口になっている場合、治療期間の目安はおよそ1年~2年半くらいとなります。
※矯正治療が終わった後もリテーナーと呼ばれる装置を装着することで、歯の後戻りを防止する必要があります。
当然ながら、軽度の受け口であれば治療は短期間で済みますし、一方重度の受け口の場合は治療期間が長引くと考えましょう。
骨格が原因で受け口になっている場合、治療期間の目安はおよそ1年半~3年半です。
※矯正治療が終わった後もリテーナーと呼ばれる装置を装着することで、歯の後戻りを防止する必要があります。
外科手術が必要になり、手術と矯正治療を併用するため、治療期間がやや長くなります。
大人の受け口矯正|費用は?
ここからは大人が受け口の矯正を受けるときに費用について解説します。
基本的に保険は適用されない
矯正治療は、基本的に保険は適用されません。
そのため、全額自己負担となり、費用は高額となるケースが多いです。
保険適用で治療を受けるためには、顎変形性などの病気であると診断してもらう必要があります。
顎変形症と診断されて手術を行う際は、保険適用となる可能性があります。
受け口の矯正費用
ちなみに以下は、当院(初台岡歯科医院)の治療費です。
相談・カウンセリング | 0円 |
---|---|
簡易矯正シミュレーション(iTero) | 0円 |
精密検査・診断 | 6,000円(税込6,600円) ※インビザラインは30,000円(税込33,000円) |
部分矯正 | 100,000円~150,000円(税込110,000円~165,000円) |
インビザライン | 300,000円~(税込330,000円) |
アソアライナー | 150,000円~(税込165,000円) |
表側矯正 | 600,000円(税込660,000円) |
舌側矯正(裏側矯正) | 770,000円(税込847,000円) |
調整料 | 表側矯正:5,000円(税込5,500円) 裏側矯正:7,000円(税込7,700円) |
「費用をなるべく抑えたい」という方には、デンタルローンによる分割支払いにも対応しております。
最大120回の分割払いが可能ですので、費用が高くて踏み出せないという方も、一度ご相談ください。
外科手術を伴う場合の費用
外科手術を行う場合、保険適用であれば大体40万~65万程度で済みます。
一方、保険が適用されない場合は150万~200万円程度かかることが多いです。
大人の受け口矯正|治療の種類は?
続いて、受け口の矯正で用いる代表的な治療方法をお伝えします。
マウスピース矯正
軽度の受け口の場合、マウスピース矯正で治療可能です。
透明のマウスピースを使用するので、「目立つのが嫌だ」「周りに気付かれたくない」方にオススメです。
ただし、重度の受け口や、あごの骨そのものがずれてしまっている方は、マウスピース矯正で治せないことがあります。
ワイヤー矯正
歯の表面にワイヤーを付けることで、傾いた歯を正しい位置に戻します。
治療実績のある矯正方法で、複雑な歯並びにも対応できます。
ただ、ワイヤーを使うので目立ってしまうといったデメリットがあります。
「ワイヤーが目立つのが嫌だ!」という方は、ワイヤー部分を白い素材に変えることも可能です。
また、治療費は高くなってしまいますが、裏側矯正(歯の裏側にワイヤーを付ける方法)を使えば、周りに気付かれることはほとんどありません。
大人の受け口矯正|リスク・注意点は?
最後に、受け口の矯正を行うなら絶対に知っておくべき、矯正のリスク・注意点をお伝えします。
- 矯正装置を装着している期間は、磨き残しによる虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
- 矯正装置による痛みや圧迫感、違和感などを覚えることがあります。
- 矯正の治療効果や治療期間には個人差があります。
- 矯正治療を終えた後、リテーナーを使用しないと後戻りすることがあります。
- ブラケット矯正においては、金属アレルギーを引き起こすことがあります。
大人で受け口の矯正をご検討中の方は、無料相談へ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、大人の受け口矯正について解説いたしました。
当ページでは、治療期間や費用についてもご説明しましたが、あくまで目安にすぎません。
患者さまの歯並びや骨の状態などによって、治療期間と費用は変動します。
「治療期間・費用について詳しく知りたい」
「治療を行うと決めたわけではないけど、まずは話を聞いてみたい」
という方は、ぜひ初台岡歯科医院の無料相談をご利用ください。