銀歯を白くする方法は?保険適用の有無も分かりやすく解説!

「銀歯を白くするのに費用はいくら?」

「保険は適用されるの?」

などの疑問はありませんか?当院でも「銀歯を白くしたい」というご相談をよくいただきます。

結論ですが、銀歯を白く治療法の中には「保険適用となるケース」「保険が適用されないケース」の2通りあります。

条件を満たせば保険適用にて銀歯を白くすることが可能です。

しかし、保険適用での治療はデメリットが多いのも事実です。当記事では、そのデメリットも包み隠さずご説明します。

「銀歯を白くしたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

保険適用で銀歯を白くする方法(CAD/CAM冠)

保険適用で銀歯を白くする

保険適用で銀歯を白くする治療法として、CAD/CAM冠と呼ばれるものがあります。

CAD/CAM冠には、以下のようなメリットがあります。

  • 保険適用される部位であれば費用を抑えられる(3割負担で6000円前後)
  • 白い素材なので、銀歯と比較すると目立たない
  • 金属アレルギーの心配がない

CAD/CAMの治療に対応していない歯科医院もあるので、まずはかかりつけの歯科医院に確認してみましょう。

なお、CAD/CAMの治療に対応している歯科医院は、厚生労働省厚生局のサイト内にある「施設基準の届出状況」の一覧でも調べられます。「歯CAD」という項目が記載されている歯科医院であれば保険適用で治療が受けられます。

条件を満たさないと保険適用とならない

条件を満たさないと保険適用外

保険適用で銀歯を白くする方法として、「CAD/CAM冠」をご説明しました。

しかし、CAD/CAM冠は、以下の条件を満たさないと保険が適用されないので注意が必要です。

  • 条件①:治療の必要性
  • 条件②:治療の範囲

それぞれ詳しく見てみましょう。

条件①:治療の必要性

「銀歯の下が虫歯になっている」等、治療の必要性があれば保険適用となります。一方「銀歯を白くしたい」という審美目的だけの場合、保険は適用されません。

※銀歯の下は虫歯になりやすく、何らかの異常が生じているケースが多いので、まずは歯科医院に相談されてみると良いでしょう。

条件②:治療の範囲

CAD/CAM冠には、保険適用の範囲が定められています。2022年6月現在の保険適用範囲は以下の通りです。

CADCAM冠の保険適用範囲

前歯から数えて1~5番目までの歯(オレンジ色の部分)

⇒保険適用となります。

前歯から数えて6番目の歯(水色の部分)

前歯から数えて7番目の歯(白色の部分)が4本とも残っていれば、保険適用となります。一方、7番目の歯を1本でも失ってる方は、上記の条件を満たせないため、保険が適用されません。

前歯から数えて7番目の歯(白色の部分)

金属アレルギーの方であれば、保険適用となる場合があります。

保険適用にて銀歯を白くするためには、上記の2つの条件をクリアする必要があります。

※ただし、上記の条件をクリアしても、お口の状態によってできない場合もあります。まずは歯科医院にて保険適用となるか相談してみましょう。

保険適用で銀歯を白くするデメリットとは?

保険適用で銀歯を白くするデメリット

保険適用で銀歯を白くする方法(CAD/CAM冠)は、費用を抑えられるというメリットがある一方で、見た目や機能面において、以下のようなデメリットがあります。

  • 透明感がなく、審美性に劣る
  • 強度に劣る(割れやすい・すり減りやすい)
  • 着色・変色しやすい
  • プラーク(歯垢)が付きやすい
  • 歪みが生じやすく、被せ物が外れることがある

そのため、「より美しく、白さが長持ちする歯を手に入れたい」「歯の健康・機能面も重視したい」という方には、次で紹介する「自費診療(保険適用外)」での治療をオススメしています。

保険適用外(自費診療)で銀歯を白くする方法

それでは、保険適用外(自費診療)で銀歯を白くする方法をご紹介します。

セラミック治療

セラミック治療は、陶器の材料にも使われている審美性の高い素材を歯に被せる方法です。透明感やツヤがあり、さまざまな色味を再現できるため、天然歯に近い色調を作り出すことができます。また、耐久性に優れており、銀歯よりも長持ちさせることが可能です。

当院の費用|インレー72,000円(税込)/オールセラミッククラウン170,500円(税込)

メリット

  • 審美性に優れている
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 虫歯の再発リスクが低い
  • 長時間使用しても変色しにくい

デメリット

  • 強い衝撃で欠けたり割れたりすることがある
  • 歯を削る量が多い
  • 自費診療のため保険適用より高額になる

※セラミック治療のメリットについては後ほど詳しくご説明します。

 ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは、虫歯の治療跡や歯の欠損部分に白いペースト状のプラスチックを直接塗る方法です。健康な歯を大きく削る必要がないので、天然歯を残すことができます。また、治療に時間がかからないため、手軽に銀歯を白くしたい方にはメリットです。自費診療ですが、比較的費用を抑えて治療を行えるのも魅力です。

ただし、この治療法は歯科医師の技術が必要なので、導入している歯科医院は限られています。

当院の費用|24,200円(税込)

メリット

  • 短時間で治療が可能
  • 天然歯に近い色味を再現できる
  • 歯の大きさや形を修正できる
  • 歯を削る量が少ないので、歯にやさしい

 デメリット

  • 歯科医師の技術が必要
  • 導入している歯科医院が限られている
  • 奥歯や広い箇所には適用できない

歯の機能性・審美性を重視するなら「セラミック治療」

歯の機能性・審美性を重視するセラミック治療

保険適用内で銀歯を白くする方法、保険適用外(自費)で銀歯を白くする方法をご説明してきました。

保険適用であれば費用を抑えて治療を行えますが、変色しやすい・プラーク(歯垢)が付きやすい等のデメリットがあります。

そのため、審美性・機能性を重視する方には「セラミック治療」がオススメです。

審美性に優れている

セラミックは透明感のある素材なので、まるで本物の歯のような美しい見た目を再現できます。「人工の被せ物だと気付かれたくない」という方はセラミック治療がオススメです。

関連記事:セラミック治療のメリット・デメリットは?

虫歯が再発しにくい

セラミックは歯との適合性が高く、歯と一体化し隙間や段差も生じにくいことから虫歯の再発が起こりにくいです。また、セラミック素材は表面がツルツルしているので、歯垢が付きにくいというメリットがあります。

 金属アレルギーの心配がない

銀歯を長い間使用していると「顔や手足の発疹」「口内炎」「舌のただれ」など、金属アレルギーを発症するケースもあります。一方、セラミックは金属を使用していないので、金属アレルギーを発症する心配はありません。

まとめ

銀歯を白くする方法まとめ

銀歯を白くする方法についてご説明してきました。

「保険適用にて銀歯を白くしたい」とご希望の方も多いですが、条件を満たさないと保険適用とならないという点に注意しましょう。

また、保険適用で歯を白くする場合、「審美性に劣る」「強度に劣る」「プラーク(歯垢)が付きやすい」などのデメリットがあることもお伝えしました。

「費用の安さを重視するのか?」「見た目や機能面を重視するのか?」によって、治療内容は変わってきます。

まずは歯科医院にて、口腔状態をしっかり診てもらった上で、治療の希望をお伝えするようにしましょう。

なお、当院(岡歯科医院)でも「銀歯を白くしたい」といったご要望を多くいただいております。気になる方は、まずはお気軽にご相談いただければと思います。