銀歯がガルバニー電流を引き起こす?ガルバニー電流の危険性とは?
「銀歯を入れてから身体の不調を感じている」という方はいませんか?
実は、銀歯を使用することで「ガルバニー電流」が発生し、イライラや不眠、肩こりなどの症状を引き起こす可能性があります。当記事では、銀歯から発生するガルバニー電流の正体と、その解決策をお伝えしていきます。
ガルバニー電流とは?
「ガルバニー電流」とは、口腔内にある被せ物や詰め物の異なる金属が触れ合うことで発生する現象のことです。ガルバニー電流が発生すると、お口の中にピリッとした痛みや違和感が発生します。
アルミホイルや金属製のスプーンなどを噛んだときに、「キーン」となった経験があるのではないでしょうか。ガルバニー電流は、その現象と同じです。したがって、口腔内に金属製のものがなければ、ガルバニー電流は発生しません。
ガルバニー電流の危険性
ガルバニー電流が発生すると、痛みや違和感を伴うだけでなく、自律神経が乱れる原因にもなり、イライラしたり睡眠不足になったりと全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
ガルバニー電流が身体の不調につながる原因として、脳と口腔内の関係性が考えられます。
人の身体は、脳の電気信号によってコントロールされています。口腔内は脳へ情報を伝えるセンサーの役割もあるため、ガルバニー電流が発生すると脳は混乱してしまうのです。ネット回線が悪い環境でパソコンやスマホを使用すると、通信が繋がりにくくなる状況と似ています。
その結果、自律神経が乱れる原因になり、全身の様々な不調を引き起こすのです。
銀歯によるガルバニー電流の解決策
では、銀歯を被せ物や詰め物に使用している人、今後銀歯に替える予定がある人はどうすればよいのでしょうか。
ここでは、ガルバニー電流を起こさないために、下記の3つの解決策をご紹介します。
- 親和性の高い金属に替える
- 口腔内を常に綺麗にしておく
- セラミックやレジンなどの非金属素材に替える
親和性の高い金属と交換する
ガルバニー電流が発生する原因は、口腔内に異なる金属が触れ合うことです。
例えば、上下の奥歯で異なる金属の被せ物や詰め物を使用していると、ガルバニー電流が発生しやすくなります。そのため、上下で親和性の高い金属かつ、同じ種類のものを使用する必要があります。
しかし、保険の銀歯などでも仕入れるメーカーによっては、金属の組成に若干の違いがあります。過去に入れた銀歯と全く同じ金属を使用するのは難しい場合もあるので、かかりつけの歯科医とよく相談して治療を進めるとよいでしょう。
口腔内を清潔に保つ
口腔内が不衛生な状態だとガルバニー電流が発生しやすくなります。
裏を返せば、口腔内を清潔に保つことは、ガルバニー電流を発生させにくい状態を作れると言えます。食後のブラッシングを欠かさず口腔内を清潔に保つようにしましょう。
セラミックやレジンなど非金属素材に替える
銀歯をセラミックやレジンなどの非金属素材に替えることで、ガルバニー電流を防止できます。
セラミック・レジンは非金属素材なので、ガルバニー電流による体調不良もなければ、金属アレルギーなどの心配もありません。
特に、セラミック素材には以下のようなメリットがあるのでオススメです。
- 天然の歯と遜色ないくらい自然な見た目
- 表面に汚れがつきにくい
- 虫歯の再発を予防しやすい
- 経年劣化が起こりにくい
関連記事:セラミック治療のメリット・デメリット
ガルバニー電流だけじゃない!銀歯の3つのデメリット
保険適用で治療ができて費用が安く済む銀歯ですが、ガルバニー電流以外にも以下のようなデメリットがあります。
- 虫歯になりやすい
- 金属アレルギーになる可能性がある
- 見た目が目立ってしまう
それぞれ詳しくご説明します。
虫歯になりやすい
被せ物や詰め物に使用される銀歯は、噛む力などによって徐々に変形します。
天然の歯との親和性にも劣り、歯と銀歯の間に若干の隙間が生じます。その隙間から歯垢や細菌が侵入することで、虫歯の再発に繋がりやすいです。
また、銀歯の下が虫歯になっていても気づきにくく、重症化してから歯医者に行く人も多いです。
金属アレルギーのリスク
銀歯が原因で金属アレルギーを発症するケースがあります。
数年前に入れた銀歯が徐々に溶け出し、体内に蓄積することでアレルゲンに変質するからです。
主な症状としては、
- 顔や全身の発疹
- 口内炎
- 肩こり
- 舌のただれ
- 口唇炎
などが挙げられます。原因不明の発疹や口内炎などの症状に悩まされている場合は、アレルギーの原因を調べる「パッチテスト」を受けてみましょう。
見た目の問題
人によっては銀歯が目立つことを、最大のデメリットに感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、「銀歯が目立って人前で笑えない」という方も多いです。銀歯が気になる方は、セラミックの詰め物・被せ物に替えることで天然の歯と遜色ない美しい歯を手に入れられます。
まとめ
ガルバニー電流は、自律神経が乱れる原因にもなり、原因不明のイライラや不眠などに襲われることがあります。
解決策として、口腔内を清潔に保つことや親和性の高い金属に替える方法などありますが、根本的な解決にはなりません。根本的な解決策として、ガルバニー電流の原因となる銀歯そのものを、セラミックやレジンなどの非金属の素材と交換することがオススメです。
特に、セラミックは審美性に優れており、天然の歯と遜色ない美しさがあります。ガルバニー電流以外にも、金属アレルギーや虫歯の再発などが心配な方は、セラミック素材に替えることをおすすめします。