「前より歯並びが悪くなった」歯並びが変化する5つの原因と対処法

ふと鏡で自分の歯並びを見たときに、「歯並びが悪くなったかも」と感じることはないでしょうか。

岡歯科医院 院長

実は、歯並びが悪くなる原因は日常生活の中に潜んでいることが多く、小さな習慣が知らず知らずのうちに歯並びを変えている可能性があります。

歯並びの悪化は見た目の変化だけでなく、健康にも様々な影響を及ぼすことがあるので、できるだけ早めに原因を知り、適切な対処をするべきです。

そこでこの記事では、歯並びが悪くなる原因とその影響、そして対処法について詳しく解説していきます。美しい歯並びを長く保つためのポイントをお伝えするので、「昔と歯並びが変わってきた」とお悩みの人はぜひ参考にご覧ください。

「歯並びが悪くなった?」と感じやすい5つの原因

日常生活には、知らず知らずのうちに歯並びを悪化させてしまう原因が数多く潜んでいます。ここからは、歯並びが変わる可能性がある5つの身近な原因を解説していきます。

歯並びを変化させてしまう可能性がある事は以下の5つが代表的です。

  • 食事を片側の歯だけで噛む癖がある
  • 遺伝の影響
  • 歯周病の影響
  • 加齢による歯並びの変化
  • ストレスが起こす歯ぎしり

それぞれ詳しく見ていきましょう。

食事を片側の歯だけで噛む癖がある

片側の歯だけで食事をする癖は片側噛合と呼ばれる状態で、歯並びに深刻な影響を及ぼす可能性があります。

この習慣は、使われる側の歯に過度な負担をかけ、歯の摩耗や顎の成長に左右差を生じさせてしまうのです。

例えば、硬い食べ物を片側だけで噛む癖を続けていると、顔の輪郭が歪む原因に。さらに、片側咬合は顎関節症や頭痛、肩こりなどの全身の不調につながることも考えられます。

健康な歯並びと全身の健康を維持するためには、両方の歯をしっかりと使ってバランスの良い咀嚼を心がけることが重要です。

遺伝の影響

歯並びにおける遺伝的要素は、一般的に全体の約3割程度と言われております。

例えば、親が出っ歯や受け口の特徴を持つ場合、子供も同様の傾向を示す可能性が高くなります。また、歯の数や形状なども遺伝によって影響を受けることがあるでしょう。

ただし、遺伝の要素が全て決める訳ではありません。実際には、残りの7割は日常の生活習慣や癖、食生活など後天的な要因が大きく影響しています。

歯周病の影響

歯周病は歯を支える骨を溶かしてしまい、歯の安定性が失われるので歯並びの悪化につながります。さらに進行していくと最終的には歯が抜け落ちてしまうか抜歯せざるを得ない状態に。

歯周病の予防と適切な口腔ケアは、健康な歯並びを維持するために不可欠です。そのため、歯並びの変化や違和感を感じたら早めに歯科医師へ相談すると良いでしょう。

加齢による歯並びの変化

年を重ねるにつれて、歯は自然と前方に移動する傾向があります。加齢と共に起こる歯並びの変化は、多くの人にとって避けられない現象です。

これは、歯槽骨の自然な吸収や歯の摩耗によるもので、特に前歯の重なりや突出が目立つようになります。加齢による顎の筋力の低下も歯並びに影響を及ぼし、顎の筋力が弱まると、適切な咬合圧が保たれず、歯が徐々に移動しやすくなります。

ストレスが起こす歯ぎしり

ストレスが原因で無意識に行ってしまう歯ぎしりの習慣により、特に前歯に大きな圧力をかけ、時間とともに歯並びを変えてしまうことがあります。

例えば、上の前歯が下の前歯に強く当たることで、上の歯が外側に、下の歯が内側に押し出されるてしまいます。これにより歯並びが乱れ、見た目の問題だけでなく、噛み合わせの不均衡や顎関節の不調を引き起こす可能性があります。

歯並びが悪くなったことで起こる4つの悪影響

歯並びが悪くなると、見た目の問題だけに留まらず口腔内の健康や、全身の健康にも影響を与える可能性があります。ここからは、歯並びが悪くなることによって引き起こされる具体的な問題点を4つ挙げ、それぞれの影響について詳しく解説します。

歯の磨き残しが増えて、虫歯の原因になる

歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい箇所が増え、結果として磨き残しが発生しやすくなります。

特に、歯が重なっている部分や歯と歯の間は、通常のブラッシングでは清掃が難しく、プラーク(歯垢)の蓄積が起こりやすいです。このプラークは虫歯菌の栄養源となり、虫歯の発生リスクを高めます。

歯周病が悪化する

虫歯にも通じますが歯並びの悪さは、歯周病のリスクを大きく高めることが知られています。歯が適切に並んでいない場合、歯ブラシが届きにくい箇所が生じるので、プラークや歯石が正常な歯並びの人に比べ蓄積しやすいです。

これにより、歯肉の炎症や歯槽骨の吸収が進行し、歯周病が悪化する可能性が高くなります。

顎関節症のリスク

不適切な歯並びは顎関節に過度なストレスをかけるため、顎関節症のリスクを高めます。顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に痛みや動きの制限を引き起こし日常生活にさまざまな悪影響を及ぼす症状です。

例えば、開咬や過蓋咬合などの不正咬合は、顎関節に不自然な負荷をかけるため顎の痛みやクリック音、口の開け閉めの困難さなどが生じます。さらに、顎関節症は頭痛や首の痛みや耳鳴り、顔面の痛みなど、他の身体的な問題にも影響を及ぼすことも。

歯の摩耗、破損

 不均整な歯並びは、特定の歯に過剰な負荷をかけます。これは、噛み合わせの際、歯に均等に力が分散されず一部の歯に集中するためで、歯の摩耗や破損の原因となる可能性があります。

例えば、歯が斜めに生えている場合や、一部の歯が他の歯よりも突出している場合、これらの歯には通常よりも多くの圧力がかかります。これにより、歯のエナメル質が削れたり、歯が欠けたりするリスクが高まるのです。

矯正治療で歯並びを改善できる

ここまで、歯並びが悪くなる原因や影響などをご説明しました。続いて、歯並びの改善を目的とした「矯正治療」についてご説明します。

矯正治療

矯正治療は、歯並びの問題を根本から解決し、口腔健康を改善するための効果的な方法です。

歯並びの悪さが噛み合わせの不均衡を引き起こし、歯の摩耗や破損、歯周病のリスクを増加させることを説明しましたが、矯正治療を行うことでこれらの問題を未然に防ぐことが可能です。

例えば、歯が密集している場合や斜めに生えている場合には、矯正治療で歯を適切な位置に移動させることができ、清掃のしやすさや虫歯、歯周病リスクの軽減につながります。

矯正治療の方法としてはさまざまな方法があり、従来のブラケット矯正は特に重度の歯並びの問題に効果を発揮し、一方でインビザラインなどのマウスピース型矯正は軽度から中等度の歯並びの問題に適しています。

※当院ではマウスピース矯正を16.5万~ご提供しております(マウスピース矯正の詳細はコチラ)。

また、リンガル矯正(裏側矯正)は歯の裏側にブラケットを取り付けるため、見た目を気にする大人の患者に選ばれることが多いです。これらの方法を適切に選択し使用することで、さまざまな種類の歯並びの問題に対処することができます。

「美しい歯並びを手に入れたい」岡歯科医院でできること

歯並びの問題は、ただ見た目の問題だけではなく、自分の自信や発音、さらには全体的な口腔状態に影響を及ぼす重要な要素です。岡歯科医院では、これらの問題を解決し、あなたの生活の快適さを向上させる矯正治療を提供します。

当院が提供する矯正治療は、以下のような特徴を持っています。

矯正専門医による治療
豊富な経験とスキルを持つ専門医が、患者様一人一人に合わせた適切な治療を提供します。

治療期間の短縮
矯正プランによっては、最短3~6ヶ月で治療可能です。「結婚式までに間に合わせたい」などのご要望があればお気軽にご相談ください。

目立たない矯正治療
透明なマウスピースや裏側矯正など、目立ちにくい治療法をご提案します。

プライバシーの重視
完全個室での治療により、プライバシーを保護します。

これらの特徴により、ニーズに合わせた最適な矯正治療を提案し、治療を行います。美しい笑顔と健康な口腔環境を手に入れることで、自信を持って日々を過ごすことが可能です。

「歯並びが悪くなった」とお悩みの人は、当院の専門医による丁寧なカウンセリングと個別の治療計画で一緒に改善していきましょう。

岡歯科医院 院長

当院では、矯正の無料相談を行っております。まずはお気軽にご相談ください

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