知らないと怖いセルフホワイトニングのデメリットとは?
歯を白くしたいけど「できるだけ治療費を抑えたい」という理由から、セルフホワイトニングを選択する方も多いです。
しかし、セルフホワイトニングのデメリットを知っておかなければ、効果を実感できず費用が無駄になることも。
本記事では、セルフホワイトニングのデメリットや歯科医院で行うホワイトニングとの違いなどを解説します。
目次
セルフホワイトニングとは?
セルフホワイトニングとは、ホワイトニングサロンと呼ばれる店舗に行き、ご自身でホワイトニングを行う方法です。ホワイトニングに必要な機材が用意されているので、サロンスタッフに使い方を教わりながら行います。
ただし、サロンスタッフは歯科衛生士・歯科医師の資格を持っていないため、注意すべき点も多いです。
「セルフホワイトニング」で歯が白くならない理由
ここでは、セルフホワイトニングと歯科医院で行うホワイトニングの違いについて解説します。
歯を白くする薬剤(過酸化水素)が使えないから
結論ですが、セルフホワイトニングに歯そのものを白くする効果はありません。
なぜなら、セルフホワイトニングでは「歯を白くする薬剤(=過酸化水素)」を使用できないからです。過酸化水素には歯の内側まで漂白して「歯自体を白くする」効果があるのですが、歯科医院でしか取り扱いできない薬剤です。
サロンで行うセルフホワイトニングでは、医療行為が行えない為、過酸化水素の代わりに「炭酸カルシウム」「重曹」などが使用されます。
そのため、セルフホワイトニングは「歯の表面に付着した着色を除去する」ことはできても、「歯そのものを白くする効果」は期待できないのです。
専門的なケアができないから
セルフホワイトニングのサロンスタッフは、歯科医師・歯科衛生士の資格を持っていません。
当然ながら資格を持っていないサロンスタッフがお客さんの口の中に触れることができないため、サロンではお客様自身でホワイトニングを行うことになります。
歯科医院のように専門家なケアができないので、当然ながら歯を白くする効果も劣ります。
セルフホワイトニングのデメリット4選
セルフホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニングよりも安価で受けられるものの、以下のようなデメリットがあるので注意が必要です。
- ホワイトニング効果を感じにくい
- 色ムラができる可能性がある
- お口の健康状態がわからない
- 万が一トラブルが起きても対処できない
ホワイトニング効果を感じにくい
セルフホワイトニングでは、歯自体を白くする「過酸化水素」を取り扱えないため、歯の白さを実感しにくいです。
セルフホワイトニングの目的は、あくまでも歯の表面の着色汚れを除去することなので、ご自身が期待する白さにはなりません。
また、セルフホワイトニングは加齢による歯の変色には効果を実感できないこともデメリットの一つです。
加齢による歯の黄ばみなどは歯自体を白くする必要があるため、歯科医院でのホワイトニングを受ける必要があります。
このように、セルフホワイトニングは歯の表面の汚れを落とすのが目的であり、歯を白くする効果はありません。あたかも歯自体を白くするような誇大広告などには注意が必要です。
色ムラができる可能性がある
セルフホワイトニングを行っても、色ムラができる可能性があります。ご自身でホワイトニングを行うため、薬剤を均一に塗れない場合があるからです。
色ムラが気になり、最終的に歯科医院でホワイトニングをやり直す方もいらっしゃいます。
また、セルフホワイトニングでは、神経のない歯や被せ物などは白くならず違和感のある仕上がりになりがちです。
歯科医院でホワイトニングを行えば、色ムラになりにくく歯全体の白さが均一に保たれます。
お口の健康状態がわからない
セルフホワイトニングを行うサロンは、歯科医師や歯科衛生士がいません。資格保有者でなければ、口腔内の検診ができないため、お口の状態がわからないまま施術を開始します。
たとえば虫歯がある場合、虫歯の治療が最優先ですが、お口の状態がわからないためサロンスタッフは判断できません。
また、虫歯があるとホワイトニング効果も期待できないため、仕上がりに不満を感じる場合もあります。
口腔内の健康状態を確認する意味でも、歯科医院でのホワイトニングがおすすめです。
万が一トラブルが起きても対処できない
前述したように、セルフホワイトニングを行うサロンなどには、歯科医師や歯科衛生士がいない場合が多いです。
万が一、施術中に歯や口腔内にトラブルが発生しても、治療できないというリスクがあります。
また、サロンではお口の健康状態を把握できないため、虫歯などの重大な病気を見逃してしまいます。
こういったトラブルを避けるためにも、歯科医院でプロの施術を受けるのがおすすめです。
歯科医院で行うホワイトニング3種類
歯科医院で行うホワイトニングは3種類あります。自宅で行える方法もありますので、より効果を実感したい、安全にホワイトニングを行いたい方は参考にしてください。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニングのことで、1回の施術で白さを実感できます。
比較的短期間で効果を実感できるため、白さの即効性を求める方におすすめです。ただし、色戻りも早く3〜6ヶ月程度で徐々に元の白さに戻っていきます。
そのため、大切なイベントの前や自宅でホワイトニングをする手間を省きたい方などにピッタリの方法です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、ご自身で手軽にできるホワイトニングです。初回の通院以外は、自宅など好きなタイミングで行える魅力があります。
歯科医院で作ったマウスピースに、ホワイトニング用の薬剤を塗布して装着することで歯を白くします。
歯が白くなるまでに時間がかかる分、色戻りしにくいのがメリットです。忙しい方で歯科医院に通えない方におすすめします。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、上記で説明したオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う方法です。
短期間で歯を白くできるオフィスホワイトニングの後、ホームホワイトニングに切り替えることで、より白さを維持できます。
歯科医院のホワイトニングの中で最も費用がかかりますが、効果の即効性と白さの持続性が高いのがメリットです。
歯科治療のホワイトニングの効果
ホワイトニングに使用される薬剤には、「過酸化水素」が含まれています。これらが含まれている薬剤を歯の表面に塗ることで、歯に浸透していきます。
歯に浸透すると、歯自体の色を決めている「色素」が化学反応により分解され、歯を内部から白くできます。
また、歯科治療のホワイトニングでは、ホワイトニング薬剤を歯の表面に塗った後に光を当てます。これは色素を分解する化学反応が、光によって強まるためです。
当院で行ったホワイトニングの症例
税込22,000円(片顎)。自由診療となります。稀にしみることがあります。
関連記事:ホワイトニングの種類と費用
歯科医院でのホワイトニングがおすすめな理由
本記事ではセルフホワイトニングよりも、歯科医院でのホワイトニングをおすすめしています。ではなぜ、歯科医院でのホワイトニングの方がおすすめなのか、その理由を解説します。
高いホワイトニング効果が期待できる
歯科医院のホワイトニングがおすすめな理由は、歯科医師や歯科衛生士のみが扱える「過酸化水素」という薬剤を使用するため、高いホワイトニング効果が期待できることです。
セルフホワイトニングの効果は歯の表面の汚れを除去して白くしますが、歯科医院のホワイトニングでは歯自体を白くします。
そのため、歯の白さの度合い、歯の白さの維持期間などを総合的に評価すると、歯科医院でのホワイトニングがおすすめです。
歯科医師・歯科衛生士に施術してもらえる
歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士にホワイトニングをしてもらえます。セルフホワイトニングと違って、プロに施術してもらえるため、失敗が少なく安全なのもメリットです。
また、歯科医院であれば検診を行ってからホワイトニングを開始するので、虫歯や歯周病などの重大な病気を見逃しません。
虫歯などが見つかると、先に治療をしてからホワイトニングを始めることができます。そのため、安全面の観点からも歯科医院でのホワイトニングがおすすめです。
まとめ
できるだけ費用を抑えたいという理由から、セルフホワイトニングを選択する方も多いです。しかし、セルフホワイトニングには、以下のようなデメリットがあります。
- ホワイトニングの効果を感じにくい
- 色ムラができる可能性がある
- お口の健康状態がわからない
- 万が一、トラブルが発生しても対処してもらえない場合がある
セルフホワイトニングには、上記のようなデメリットがあるため、歯科医院でホワイトニングを受けるのがおすすめです。
歯科医院のホワイトニングは、プロに施術してもらうことができ、高いホワイトニング効果が期待できます。
当院でも、歯科医院になかなか通えない方のために、自宅で行えるホームホワイトニングをご用意しています。お気軽にご予約ください。