歯茎が黒ずむ原因は?黒ずみを治す方法を解説!

「歯ぐきの黒ずみが気になる…」

「ピンク色の歯ぐきに戻したい」

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

歯茎の黒ずみは相手に見える部分なので、歯茎が黒いと不健康な印象を与えてしまう恐れがあります。

自身が歯茎が黒いことを気にして笑顔に自信を持てなくなり、コンプレックスとして長年悩まれる方も多いです。

また、歯茎の黒ずみは重度の歯周病のサインの可能性もあり、痛みや出血がないからと放っておくと、健康な歯に影響を与えるほど重大な症状に繋がることもあります。

今回は、歯茎の黒ずみの原因を解説しつつ、予防法と対処法をご紹介します。

この記事を読めば歯茎の黒ずみの原因を理解し、黒ずみを解消する方法を知ることができます。ぜひ最後までご覧ください。

歯茎が黒ずむ原因は?

ここでは、歯茎が黒ずむ原因を4つ解説します。歯茎が黒ずむ原因を理解すると、その後の対処がスムーズに行えるので知っておきましょう。

メラニン色素の沈着

メラニン色素とは、私たちの体を色づける色素のことです。「ほくろ」や「シミ」などが黒いのも、このメラニン色素の働きによるものです。

メラニンは紫外線から皮膚の細胞を守る働きもあるため、メラニン色素の沈着そのものに害はありませんが、メラニン色素が歯ぐきに沈着することで歯ぐきが黒ずみます。

メラニン色素が増える原因

  • 加齢
  • 紫外線を浴びる
  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 睡眠不足
  • 喫煙

上記の中で当てはまるものはありませんか?これらはメラニン色素の生成を促進し、歯ぐきの黒ずみを進行させてしまいます。なるべく控えるようにしましょう。

金属の被せ物・差し歯

虫歯などの治療で、金属の被せ物や差し歯などをしている方は要注意です。長期にわたって金属製の被せ物や差し歯をしている場合、経年劣化により金属が溶け出して歯ぐきに沈着することがあります。

このことを「メタルタトゥー」と呼び、蓄積された金属イオンが黒ずんで見えてしまいます。

金属製の被せ物や差し歯を抜いたとしても、タトゥーと同じ原理のため黒ずみが消えることはありません。

喫煙の習慣

タバコを吸う習慣がある方は、喫煙が原因で歯ぐきが黒ずんでいる可能性があります。

タバコに含まれるタールやニコチンが歯茎に付着して茶色くなり、タールやニコチンから守るためにメラニン色素が生成され、歯茎に沈着することで黒ずみます。

喫煙による黒ずみは、歯茎のみだけでなく歯にも影響があるので注意が必要です。残念ながら、喫煙者だけでなく喫煙者が出す煙、「受動喫煙」でも歯の黒ずみが確認されています。

重度の歯周病

日本人の多くは歯周病と言われており、歯茎が炎症を起こすことで歯茎が赤黒く変色します。

歯周病が進行すると、歯茎からの出血が見られ膿が出るようになります。さらに歯周病が重度になってくると膿が歯茎に溜まり、うっ血して歯茎が黒ずんで見えることがあります。

他にも、歯周病には歯の骨を溶かし最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあるため、歯の黒ずみ以外にも重大な病気に繋がってしまう歯周病は早急に対処が必要です。

関連記事:歯周病の症状と原因は?

歯茎の黒ずみを防ぐには?

歯茎の黒ずみの原因がわかったところで、予防方法をご紹介します。予防をしておくだけでも黒ずみの原因を取り除くことができ、歯の健康にも繋がるので参考にしてください。

禁煙する

喫煙習慣がある方は、歯茎が黒ずむ原因になるとお伝えしてきました。根本から断ち切るためには「禁煙」は必須です。

黒ずみはレーザー治療でも除去できますが、喫煙習慣があると色素沈着により黒ずみが再発してしまいます。

喫煙習慣のある方は、健康的な歯茎を維持するためにも禁煙することで、歯茎の黒ずみの進行を抑えることができます。

金属の被せ物・差し歯を除去する

虫歯などの治療の際に銀歯を使用すると、金属イオンが溶け出して歯茎が黒くなる原因になります。

金属を一切使用しない被せ物・詰め物に交換することで、金属の溶け出しによる変色を予防することが可能です。

関連記事:金属を使用しないセラミック治療とは?

歯茎の黒ずみを治す方法

結論ですが、適切な治療を行うことで、歯ぐきの黒ずみは元に戻すことが可能です。

ここでは、歯茎の黒ずみに悩まされている方のために、黒ずみを除去する対処法をご紹介します。歯茎の黒ずみは相手に与える印象にも影響し、精神的なストレスにも繋がります。歯茎の黒ずみで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

レーザー照射による黒ずみ除去

メラニン色素や銀歯の金属イオンが溶け出してできた黒ずみは、歯科用のレーザー照射によって除去することが可能です。

変色した部分にレーザーを当てることによって、メラニン色素のある組織を焼いて飛ばします。組織を焼くため痛みを伴う可能性がありますが、治療前に麻酔をするのでほとんど痛みはありません。

治療後は焼いた箇所の組織が再生してピンク色の歯茎に戻ります。レーザー照射は歯茎の表面のみに作用するため、身体に害はありません。

薬剤で黒ずみを除去する(ガムピーリング)

ガムピーリングと呼ばれる方法は、タバコなどが原因で歯茎が黒ずんでしまった際に、薬剤を塗布することで黒ずみを除去する方法です。

フェノール剤という薬品を歯茎に塗り、皮膚の表面組織そのものを除去します。痛みはなく術後は薬品が反応し、歯茎が白っぽくなります。

白っぽさは表面組織とともに自然と取れていき、本来あるピンク色の歯茎が出てきます。治療自体は数分で終了しますが、ピンク色の歯茎になるまで治療から1〜2週間ほどかかる点は注意が必要です。

歯周病の治療で健康的な歯茎に戻す

重度の歯周病により歯茎が黒ずんでいる方は、すぐに治療を行いましょう。

歯周病は歯垢や歯石を取り除くことによって改善されます。毎日の歯磨きを徹底すること、歯科受診で口腔内の歯垢や歯石を徹底的に除去することが大事です。

歯垢や歯石が取り除かれた口腔内からは細菌が減り、歯周病も改善されていきます。そのため、歯周病が改善することで歯茎の黒ずみも解消されます。

特に歯周病は自覚症状がなく、気付いた時には症状が進行してしまっていたケースも少なくありません。歯科医院に定期的に受診することも対処法のひとつです。

まとめ

いかがだったでしょうか。歯茎が黒ずむ原因と対処法について、おさらいです。

歯茎が黒ずむ原因

  • メラニン色素の沈着
  • 金属の被せ物・差し歯
  • 喫煙の習慣
  • 重度の歯周病

歯茎の黒ずみの対処法

  • レーザー照射による除去
  • 薬剤で黒ずみを除去する
  • 歯周病の治療(歯周病が原因の方)

歯ぐきの黒ずみでお悩みの方はご相談ください

歯茎の黒ずみは、口腔内が暗くなり不健康な印象を与えてしまいます。見た目の印象にも関わってきますので、コンプレックスとして長年悩んでいる方も多いです。

しかし、黒ずみの原因を特定し、適切な治療を行うことで、歯茎の黒ずみは解消することができます。

「歯茎の黒ずみを改善したい」「健康的で若々しい歯茎を取り戻したい」など、歯茎の治療をご希望の方は、当院までご相談ください。

初台の歯医者「岡歯科医院」
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