「下がった歯茎」「長くなった歯」を調整する治療

「歯が長くなってきた」歯肉移植で歯の長さを調整したケース（20代 女性）

ご相談内容	向かって右側2番目の歯をインプラントにしたが、歯が長くなってしまったので何とかしてほしいとご相談に見えました。
診断結果	骨が無い為、歯茎が下がってしまっている状態でした。元のように戻る可能性は低い事をご説明しましたが、強いご希望があり治療を行う事となりました。
治療内容	インプラントの仮歯を外し、ヒーリングアバットメントに付け替えてから施術を行いました。 ①まず、上顎結節部から2枚の上皮付きの結合組織を採取しました。 ②続いて、上顎口蓋部より長方形の結合組織を採取しました。 ③計3枚のうち1枚を中心部に設置を行いました。 ④更に両隣の歯茎をつなぐように組織を設置しました。 ⑤最後に残る1枚で蓋をし、全体が覆われるよう設置しました。
治療期間	2か月の予定です。(現在治療中)
費用	110,000円
経過・現在	経過観察中ですが、良好に推移しています。2か月経過後に状態に問題がなければ仮歯に戻す予定です。多少歯が短くなり、周りの歯と揃うようになると思われます。
利点	歯牙が短くなり、周りと揃うことでより高い審美性を獲得できます。
リスクと副作用	歯肉を移植しても生着しないことがあります。(特にインプラントの場合は難しいとされています。)※審美的結果は保証できません。 ※当院では、天然の歯の根面被覆(露出した歯根部を覆う手術)だけではなく、インプラントの予後不良と、審美不良に対しても積極的に治療を行っております。

「歯の根っこが大きく見える」歯ぐきを整える治療(28歳 女性)

ご相談内容	他院で矯正治療中に急に歯茎が下がってきていまい、歯の根っこが大きく見えるようになってしまい、「このままでは歯が抜けてしまうかもしれない」と不安になられていたとのことです。
診断結果	確認させていただいたところ、たしかに矯正治療の影響で、歯の根っこごと角度が変わってしまっており、結果として歯の根っこが大きく見える状態となっていました。 この状態では虫歯になりやすい歯根部分(象牙質)が大きく露出してしまっているため、虫歯のリスクも高まってしまいます。その旨についても患者さんへお伝えし、治療を決めていきました。
治療内容	治療中の矯正治療の担当医と連携し、歯の角度の修正をお願いした上で、お口の上あごから一部歯肉を採取し、患部を補強するように治療を行いました。結果として、見た目もよく安定した状態を得ることができました。
治療期間	施術は１回で完了。その後2週間で抜糸となり、経過観察に進みました。
費用	1歯30,000円(税別) 材料代10,000円(税別)
経過・現在	経過は非常に良好で、ほぼ腫れや痛みもなく、順調な結果となりました。また歯肉を採取した上あごの傷もとてもきれいに治りました。 上顎の傷がきれいに治った要因としては、必要最低限の大きさ、厚みしか採取しないよう細心の注意を払っていたことが影響しています。
リスクと副作用	・同様の症例でも、患者さんの体調や体質によっては同様の結果が得られない場合があります。 ・治療に伴う一時的な痛みや腫れが起きる可能性があります。 ・症状によっては治療が複数回となる場合があります。

「歯茎が下がってきた」歯肉後退を改善したケース(25歳 女性)

ご相談内容	「歯茎が下がってきた気がする」、「歯の根っこが大きく見えてしまっている」とのことでご相談いただきました。
診断結果	もともとの歯茎が薄い患者さんだったため、ごく自然と歯の根っこが出てきてしまった状態でした。 顎の骨自体が薄く、これを補強することは難しいので、歯茎を整える治療が最適と判断しご案内しました。
治療内容	上顎から歯肉の一部を採取して患部を補う治療を行いました。歯の本数にして4本分の治療になるため、少々範囲は広いですが、基本的な処置内容は他と同様に、上顎から最小限の歯茎を採取して移植する治療を行いました。 上顎の歯肉を採取する際は、必要最低限の範囲を正確に採取することで、体の負担を最小限に抑え、また治療後の腫れや痛みを少なくし早期回復に繋がります。
治療期間	施術は１回で完了。その後2週間で抜糸となり、経過観察に進みました。
費用	1歯30,000円(税別)×4本 材料代10,000円(税別)
経過・現在	経過は非常に良好です。 写真は術後2週間後の糸をとってすぐの状態なので、ここからもう少し整った形となっていく予定です。 治療の前にかなり痛みを怖がられてなかなか相談に来られない方がいらっしゃいますが、治療を終えられた方に伺うと、「思ったより痛くなかった」とおっしゃる方がほとんどです。痛みが怖くて相談できていない方は、一度お声がけいただければと思います。
リスクと副作用	・同様の症例でも、患者さんの体調や体質によっては同様の結果が得られない場合があります。 ・治療に伴う一時的な痛みや腫れが起きる可能性があります。 ・症状によっては治療が複数回となる場合があります。

「歯が長くなってきた」下の歯の歯ぐきを整えたケース (58歳 女性)

ご相談内容	受け口を治すために矯正治療をはじめた結果、治療の影響で歯の角度が動いてしまい、歯茎が下がってしまった。結果として歯の根っこの部分が大きく見えてしまう状態となり、矯正医からの相談で歯茎を整える治療を行うことになりました。
診断結果	向かって右側から前歯にかけて、広範囲に渡って歯の根っこが大きく見えている状態となっていました。 一度の手術で、すべての歯を治療してしまうと体への負担が大きくなりすぎてしまうと判断し、治療全体を2回に分けて行うようにご案内し、治療を進めていきました。
治療内容	上顎から歯肉の一部を採取して患部を補う治療を行いました。歯肉を採取する際、正確に長さや厚みを計測してから採取を行うことで、体への負担を最小限にし、また治療後の痛みや腫れの軽減、早期回復を目指して治療を行いました。 上顎の歯肉を採取する際は、必要最低限の範囲を正確に採取することで、体の負担を最小限に抑え、また治療後の腫れや痛みを少なくし早期回復に繋がります。
治療期間	施術は１回で完了。その後2週間で抜糸となり、経過観察に進みました。
費用	1歯30,000円(税別)×2本 材料代10,000円(税別)
経過・現在	経過は非常に良好です。治療した患部は厚く丈夫で、非常に安定しています。また治療前に患者さんが感じていた、温度差のある食べ物がしみる感覚も改善したとのことです。 歯肉を採取した上あごの傷も最低限の範囲でとどめているため、術後の腫れや痛みも早期におさまりました。 治療の前にかなり痛みを怖がられてなかなか相談に来られない方がいらっしゃいますが、治療を終えられた方に伺うと、「思ったより痛くなかった」とおっしゃる方がほとんどです。痛みが怖くて相談できていない方は、一度お声がけいただければと思います。
リスクと副作用	・同様の症例でも、患者さんの体調や体質によっては同様の結果が得られない場合があります。 ・治療に伴う一時的な痛みや腫れが起きる可能性があります。 ・症状によっては治療が複数回となる場合があります。