歯の着色汚れは除去できる?歯の黄ばみを白くする方法

歯の着色汚れでお悩みではありませんか?

歯磨きをしっかりしているつもりでも、知らないうちに歯が黄ばんできたという方も多いのではないでしょうか。

実は、歯が着色するのには原因があります。原因を知った上で適切な処置を行えば、白い歯を取り戻すことができます。

当ページでは、『歯が黄ばむ原因』『着色を除去する方法』『NGなセルフケア』について解説します。

歯の着色汚れを除去/歯を白くする方法(歯科医院編)

市販の歯磨き粉に「ホワイトニング効果」を謳った製品は多くありますが、完璧な白さを取り戻すことはできません。

また、間違った方法でケアをすると歯や歯茎を傷つける恐れもあるため、歯科医院での治療がおすすめです。

ここでは、歯科医院で行う歯の着色汚れを除去する方法を3つ紹介します。

歯のクリーニング

以下は、当院で行った歯のクリーニングの症例です。

料金

歯のクリーニングには保険が適用されるケースとされないケースがあります。保険適用されない処置(PMTC)の場合は、当院の場合は税込11,000円です。

治療内容とリスク

歯の表面に付着した歯垢や歯石、着色などを除去する処置を行いました。着色汚れを落とすだけでも、歯が持つ本来の白さを引き出すことができます。なお、それ以上に白くしたい方には「ホワイトニング(後述)」をオススメしています。なお、知覚過敏の方は、刺激を感じる場合がありますのでご留意ください。

なお、歯科医院で行うクリーニングはいくつか種類があり、当記事では「PMTC」と「エアフロー」について解説します。

PMTC

PMTC(自由診療)とは、歯科医師が専用の器具を使ってクリーニングを行うことです。タバコのヤニや歯の着色など、セルフケアでは除去できない汚れを取り、歯本来の美しさを取り戻します。

PMTCのメリットは歯の着色を除去するような、「審美的な効果」だけではありません。虫歯や歯周病の原因となる、「バイオフィルム」の除去にも効果的です。

バイオフィルムは粘着性のある「細菌」の塊で、増殖力が強いため薬剤が届かない性質があります。PMTCでバイオフィルムを除去し、歯の表面がツルツルになることで歯垢がつきにくい状態になります。

その結果、虫歯や歯周病などの予防ができるメリットがあるのです。

エアフロー

エアフロー(自由診療)とは、歯の着色汚れやタバコのヤニ、細菌などを除去するクリーニング方法です。歯に専用のパウダーをかけて汚れが落ちやすい状態にし、ジェット水流によって口腔内を綺麗にします。

また、虫歯や歯周病の原因になる「バイオフィルム」の除去にも効果的です。毎日歯磨きを行っていても、10%から20%の細菌が口の中に残ると言われています。

細菌が徐々に蓄積されることで、虫歯や歯周病にかかるリスクも高まります。エアフローを定期的に行えば、歯の着色汚れを除去するだけでなく、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。

ホワイトニング

以下は、当院で行った歯のホワイトニングの症例です。

料金

税込22,000円(片顎)。自由診療となります。

治療内容とリスク

ホワイトニングとは、専用の薬剤を使用して歯を内部から白くする方法のことです。

加齢や遺伝が原因で歯が黄ばんでいる方は、歯のクリーニングだけでは歯の着色を取り除くことはできません。しかし、ホワイトニングは歯の内側から白くするため、加齢や遺伝が原因で歯が黄ばんでいる方にも効果的です。また、歯を削らずに歯を白くできるため、多くの患者さまに選ばれている方法の一つです。

ホワイトニングは、主に2種類あります。

  • 歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」
  • 自宅で行える「ホームホワイトニング」

どの種類のホワイトニングを選べばよいかわからない方は、下記を参考にしてください。

  • 歯科医師に全て任せたい場合は、「オフィスホワイトニング」がおすすめ
  • 歯科医院に通う時間を確保できない方は、「ホームホワイトニング」がおすすめ

※ただし、ホワイトニングの効果は永続的ではないため、定期的にホワイトニングを行い、白さを維持する必要があります。また、妊娠中や授乳中の方、無カタラーゼ症の方はホワイトニングを受けられないのでご注意ください。

セラミック治療

セラミック素材の被せ物や詰め物を使用して行う治療方法です。以下は、当院で行ったセラミック治療の症例です。

料金

税込132,000円。自由診療となります。

治療内容とリスク

歯の外傷や神経が死んでしまった場合、歯が茶褐色になることがあります。セラミック治療を行うことで、白い歯を取り戻すことが可能です。

セラミック治療には、以下のような様々なメリットがあります。

  • 金属不使用でアレルギーの心配がない
  • 着色や変色が起こりにくい
  • 白くて透明感のある美しい見た目

ただし、ご自身の歯にセラミックを被せる方法なので、歯を削る必要がある点は留意しておきましょう。

※ここまで、歯のクリーニング・ホワイトニング・セラミック治療の3つの治療をご紹介しました。しかし、「どの治療法を選択すれば分からない」という方も多いかと思います。当院では、丁寧なカウンセリングを行い、患者さまに最適な治療法をご提案しております。

費用・治療のリスクをお伝えした上で、納得して頂いた患者さまにのみ治療を行っております。歯の着色・黄ばみでお悩みの方は、まずはお気軽にご予約のうえご相談いただければ幸いです。

>>カウンセリングを予約する

歯の着色汚れを除去/歯を白くする方法(自宅編)

「歯科医院に通う時間を確保できない」という方もいらっしゃるかと思います。そのような方のために、自宅で歯の着色汚れを落とす方法をいくつか紹介します。

ただし、セルフケアで着色汚れを完璧に落とすことはできません。綺麗な仕上がりを求めるのであれば、歯科医院で処置を受けることをおすすめします。

着色汚れを落とす歯磨き粉を使用する

簡単な着色汚れであれば、市販の歯磨き粉を使用して落とせます。

着色汚れには、下記の2つがおすすめです。

  • ピロリン酸ナトリウム配合の歯磨き粉
  • ポリエチレングリコール配合の歯磨き粉

ピロリン酸ナトリウムは、着色汚れを浮かしてくれる効果があり、ポリエチレングリコールは特にタバコのヤニを溶かす効果があります。ただし、歯科医院で行うクリーニングやホワイトニングといった処置よりも、効果は実感できないでしょう。

ホームホワイトニングを受ける

最初に歯科医院で歯型をとる必要はありますが、自宅にいながらでもホワイトニングができる方法です。自宅とはいっても、歯科医師指導のもとホワイトニングを進めるため、安全で効果的です。

自宅で好きなタイミングで行えるとして、ホームホワイトニングを選択される方も多いです。仕事が忙しくて歯科医院に通えない方などにおすすめといえます。

ただし、効果を実感するまでに2ヶ月ほどかかる場合があるため、早めに始めることが大切です。

歯の着色汚れ「4つの原因」

歯に着色汚れがつく原因はさまざまです。ここでは、歯に着色汚れがつく主な原因を4つ解説します。

食べ物・飲み物の色素沈着

食品・飲料品に含まれる「ポリフェノール」を多く摂取する方は、着色汚れにつながります。ポリフェノールと唾液中の「ペリクル」というタンパク質が結びつき、歯面に沈着することが原因です。

ポリフェノールを多く飲食物には、

  • コーヒー
  • ワイン
  • チョコレート
  • カレー
  • お茶 など

などがあります。日常的に摂取する方は、食後の歯磨きなど十分なケアが必要になります。

タバコ

タバコに含まれるタールが歯に付着することにより、歯を黄ばませます。タールはネバネバとした性質を持っているため、食べ物による着色汚れよりも歯に強く付着してしまうのです。

普段の歯ブラシで落とすことが難しいので、喫煙習慣のある方は注意が必要です。また、タバコは着色汚れだけでなく、歯周病や虫歯の原因にもなります。

加齢による歯の変色

加齢とともに歯は変色します。歯の表面を覆っている「エナメル質」が摩耗し薄くなると、歯の内側にある黄色い象牙質が透けて見えやすくなるためです。

神経のない歯

虫歯が進行した際の治療で、歯の神経を取った場合、変色する場合があります。これは、歯の神経を除去することで、歯に栄養が行き渡らなくなるためです。

神経のない歯は、歯の内側から白くする必要があるので、前述のセラミック治療やホワイトニングが効果的です。

歯の着色汚れを綺麗に除去するなら歯科医院がおすすめ!

歯の着色汚れを除去するために、可能であればセルフケアで行いたい方もいらっしゃるかと思います。

しかしセルフケアでは、歯についた着色汚れを綺麗に落とすのは非常に困難です。また、無理に着色汚れを落とそうとすれば、歯や歯茎を傷つける恐れもあります。

今回紹介した歯科医院での方法であれば、着色汚れの除去だけでなく、虫歯・歯周病の予防や健康維持にもつながります。

まずは、「自身の歯がどのような状態にあるのか」「どの方法が適しているのか」など、歯科医師に診てもらうのがおすすめです。

よくある質問

ここでは、歯の着色汚れに関する質問にいくつか答えます。

歯の着色汚れを除去する方法には何がありますか?

歯の着色汚れを除去する方法として、「クリーニング(PMTC、エアフロー)」、「ホワイトニング」、「セラミック」があります。おすすめの治療法は、自身のお口の状態によって異なるため、お気軽にご相談ください。

自宅で歯の着色汚れを除去する方法を教えてください

ピロリン酸ナトリウム配合やポリエチレングリコール配合などの、着色汚れを落とす歯磨き粉を使用することです。しかし、セルフケアで行うよりも、歯科医院で着色汚れを除去した方が仕上がりは綺麗になります。セルフケアよりも、歯科医院で行うことをおすすめしています。

初めて歯科医院でホワイトニングを行う予定です。施術の流れを教えてください

当院では、下記のような流れでホワイトニングを行います。(ホームホワイトニングの場合)

1.丁寧なカウンセリング
2.着色除去のクリーニング
3.専用のマウスピースを作成する
4.ホワイトニングの開始

まとめ

当記事では、歯の着色汚れの原因と除去する方法を解説してきました。歯に着色汚れができる原因には、タバコや飲食物、加齢、遺伝などさまざまあります。

「歯科医院に通うのがめんどう」だという理由で、セルフケアでなんとか綺麗にしたい方は多いです。しかし、セルフケアだけで、白く美しい歯を完全に取り戻すことはできません。

今回紹介した3つの処置方法を歯科医院で受けることをおすすめします。

  • クリーニング
  • ホワイトニング
  • セラミック

歯の外傷や神経が死んでしまっている場合など、患者様によって処置の方法は異なります。

当院では、完全予約制なので、待ち時間なくスムーズな診察が可能です。歯の着色汚れはもちろん、その他の悩みでも、お気軽にご相談ください。