インプラントと差し歯の違いは?よくある質問を徹底解説

歯の治療法でインプラントと差し歯がありますが、「違いはなに?」というご質問をよくいただきます。

岡歯科医院院長

インプラントと差し歯は全く違うものなので、違いを知って治療を受けることが大切です。

本記事では、インプラントと差し歯の違いを解説しつつ、それぞれのメリット・デメリットについてもご紹介します。

失った歯を補う治療法が知りたい方は、ぜひご覧ください。

インプラントと差し歯の7つの違い

インプラントと差し歯の7つの違いをご紹介します。

違い➀対象とする歯の状態

インプラントと差し歯は、対象とする歯の状態に違いがあります。

差し歯の治療は、歯の根元いわゆる歯根を土台として、その上にかぶせものをする治療法です。

そのため、状態のよい歯根が無いと、差し歯の治療はできません。

歯の状態と治療法以下のとおりです。

インプラント差し歯
歯の状態歯根がない
保存が難しい歯根(歯根を抜いてからインプラント)
保存可能な歯根がある
治療法チタン製の歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せる歯根を利用して、その上に被せ物をする

違い➁費用

インプラントと差し歯は、費用に違いがあります。

インプラントは一部の症例を除き、ほとんどの症例では自由診療のため費用が高額です。

かかる費用は、口の中の状態や治療期間によって大きく異なるため、検討されている方は歯科医へ相談しましょう。

対して、差し歯は保険適応の素材があるため、比較的安い費用で治療を受けられます。

なお、差し歯には自由診療の素材もあり、費用は高額です。

違い③身体的な負担と治療期間

インプラントと差し歯は治療方法が異なるため、身体的な負担と治療期間にも違いがあります。

インプラントと差し歯の身体的負担と治療期間は以下のとおりです。

インプラント差し歯
身体的負担外科的な処置がある外科的な処置はない
治療期間3~6ヶ月かかる1~2ヶ月かかる

インプラントは人工の歯根を挿入するため、歯肉を切開する外科的な処置が必要です。

大変な治療のイメージがあるかもしれませんが、麻酔を使うため痛みに配慮しており、処置をした当日に帰宅できます。

違い④メンテナンス

インプラントも差し歯も治療後は、健康な歯を保てるようなセルフケアが大切です。

また、インプラントは天然の歯に比べると抵抗力が弱く、「インプラント周囲炎」になるリスクがあります。

インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の組織が歯周病に感染した状態のことです。

自覚症状が出にくく、気づいた時には重症化しているケースがあります。

そのため、定期的に歯科へ通院しメンテナンスする必要があります。

とはいえ、差し歯の治療をしたとしても、虫歯・歯周病の検査、歯のクリーニングといった定期的な通院は心がけましょう。

違い⑤寿命

インプラントと差し歯の違いは寿命の長さもあり、各寿命は以下のとおりです。

  • インプラント:10~15年以上
  • 保険適用の差し歯:5~8年程度
  • 自由診療の差し歯:10~20年程度

インプラントは、メンテナンス次第で15年以上長持ちするケースもあります。

差し歯は素材によって寿命が大きく異なり、保険適用の差し歯だとあまり長くは持ちません。

違い⑥見た目

インプラントと差し歯には見た目にも違いがあり、天然の歯に近い見た目で美しいのはインプラントです。

また、インプラントは汚れがつきにくい特性を持っているため、年数が経っても変色しにくいメリットもあります。

一方、保険適応の差し歯はインプラントよりも見た目が劣り、年数が経つと徐々に黒ずんでいきます。

自由診療の素材を使った差し歯であれば、保険適応の差し歯よりも見た目がよく、変色もしづらいです。

違い⑦噛む力

インプラントと差し歯は、噛む力にも違いがあります。

インプラントは天然の歯と変わらない噛む力があり、まるで天然の歯で噛んでいるような感覚で食事が楽しめます。

差し歯は天然の歯とほとんど同じように噛めるのですが、強い負担には注意が必要です。

差し歯で強すぎる力で噛むと、歯の根本にひび・割れが起きる可能性があります。

インプラント以外の根がない歯の治療と違い

根がない歯は、インプラント以外に、部分入れ歯とブリッジの治療法があります。

部分入れ歯は、取り外し可能な装置で、周囲の歯に引っ掛けて失われた歯の部分を補います。

ブリッジは、失われた両隣の歯を削り、橋渡しするように人工の歯を被せる治療です。

各治療法と違いは以下にまとめています。

インプラント部分入れ歯ブリッジ
周囲の歯への負担なし金具や留め具が引っ掛かる健康な歯でも削らないといけない
違和感なしありほとんどなし
見た目天然の歯に見える留め具が見えるため入れ歯とわかる部位や素材によって異なる
噛む力天然の歯と同じ劣る天然の歯と同じ
強い負担には注意
治療本数多くても治療可能総入れ歯にするなら多くても治療可能本数や場所が限られる

部分入れ歯は、違和感があり噛む力も劣ることから、食事が楽しめないデメリットがあります。

ブリッジは、健康な歯を削る必要があるのが大きなデメリットです。

天然の歯に勝るものはないため、健康な歯はできるたけ残しておきたいものです。

インプラントは必要な箇所にだけ治療ができるメリットがあり、使用感や見た目にも優れた治療法であるといえます。

インプラントのメリット・デメリット

インプラントのメリット・デメリットをご紹介します。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは以下のとおりです。

  • 天然の歯のような見た目
  • 違和感なくしっかり噛むことができ食事が楽しめる
  • 他の歯への負担がない
  • メンテナンスで長い寿命が期待できる
  • 義歯のように取り外さなくてよい

インプラントは天然の歯のような見た目と噛む力があり、気兼ねなく人と会話したり食事をしたりできます。

また、インプラントはブリッジや入れ歯のような他の歯への負担がないため、健康な歯を傷つけなくても良いメリットもあります。

残った健康な歯は大切にしたいので、失った歯の部位だけにアプローチできるのは大きなポイントです。

そして、義歯ですと取り外して洗浄が必須ですが、インプラントはいつものブラッシング・うがいでセルフケアできます。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは以下のとおりです。

  • 費用が高い
  • インプラント周囲炎のリスクがある
  • 治療期間が長い
  • 身体的負担がある

インプラントは保険適用外のため高額ですが、見た目や噛む力、寿命も長い傾向にあるなど多くのメリットから、近年ではインプラントを選択される患者さまも増えています。

インプラント周囲炎は、丁寧なセルフケアと定期的な通院で予防・早期発見ができます。

また、身体的負担はありますが麻酔をしますので、治療中の痛みはほとんど感じることなく終了します。

痛みが苦手な方は、痛みに配慮した歯科医を選びましょう。

当院は痛みが苦手な方にも最大限配慮します

幼少期の経験から、歯科医で治療を受けることに抵抗がある患者様は少なくありません。

当院では患者様のお話を丁寧に伺い、痛みが苦手な方には、静脈麻酔法によるインプラント治療を行っております。

静脈麻酔法によって、ウトウトとリラックスした状態で治療を受けられますので、痛みが苦手な方でもご安心ください。

「治療をしたい」と勇気を持ってくださった患者様に応えられるよう尽力いたします。

歯を失って困っているけど、治療が怖くて歯科医に行けないという方は、当院までご気軽にご相談ください。

差し歯のメリット・デメリット

差し歯のメリット・デメリットをご紹介します。

差し歯のメリット

差し歯のメリットは以下のとおりです。

  • 保険適用の差し歯がある
  • あらゆる歯科医でも治療できる
  • 治療期間が比較的短い

保険適用の差し歯であれば、費用が安く抑えられることがメリットです。

また、インプラントは高度な技術が必要なため、可能な歯科医が限られていますが、差し歯はあらゆる歯科医で治療可能です。

治療期間が比較的短いため、早く治したい方には向いている治療といえます。

差し歯のデメリット

差し歯のデメリットは以下のとおりです。

  • 保険適応の差し歯は見た目に違和感があり寿命が短い
  • 自由診療の差し歯は自然な見た目だが費用が高い
  • 虫歯になることがある
  • 神経がない歯根は耐久性が低い
  • 固い食べ物は控えないといけない

保険適応の差し歯は、天然の歯とかなり見た目が異なるため、悪い意味で目立ってしまいます。

そのため、前歯などよく見える歯を保険適応の差し歯にすると「目立って恥ずかしい」ということになりかねません。

また、虫歯になった場合は、被せ物を取り除いてから治療する必要があります。

歯根がひどい虫歯になったり耐久性が低く折れたりなど、保存不可能な状態になってしまった場合は、歯根を抜歯してインプラントなどの再治療が必要です。

インプラントができる歯科医は限られている

インプラント治療は、高度な設備と技術が必要であり、できる歯科医は限られています。

なお、インプラント可能と掲げている歯科医であっても、技術は歯科医によって全く異なります。

歯科医を選ぶ際は、歯科医のホームページからインプラント治療の実績を確認しましょう。

また、インプラントだけでなく、虫歯や歯周病など、総合的な治療ができる歯科医ですと安心です。

というのも、インプラントを受ける前には必ず口腔内の検査をし、虫歯や歯周病がある際は治療しなければなりません。

インプラントだけに特化した歯科医ですと、適切な治療が受けられないケースがあります。

当院は経験豊富なインプラント専門医が治療

当院では、経験豊富なインプラント専門医がカウンセリングから治療、アフターフォローまで一貫して行います。

そのため、患者様の状態をよく把握できますし、変化にも気づきやすいメリットがあります。

当院のインプラント治療

  • CTを用いた正確な治療
  • 安全装置で人的ミスを排除
  • 難症例にも対応
  • 痛みに配慮した治療

また、当院はインプラント治療だけでなく、虫歯や歯周病など、あらゆる歯の状態に対して総合的な治療ができます。

歯を失ってお悩みの方、インプラントに興味がある方は、当院までご予約ください。

岡歯科医院院長

まずは歯の検査をしてお話をお伺いしますので、当院までご相談いただけますと幸いです。