治療の中断は危険です!

こんにちは!岡歯科医院の原田です!
最近はだいぶ涼しくなってきて、秋が近づいてきている感じがしますね♪

さて、今回は治療中断の危険性をお話しします。

治療の中断は、歯の寿命を短くしてしまいます。
「痛くないからもういいや」はとても危険です。歯科医院の役目は、むし歯歯周病などによる「お口の痛み」を取り除くこと。しかし、実際にはそれだけでなく、歯の寿命が短くなったりしないよう、将来のことを考えた処置もしています。そう、痛みがなくなったからといって治療を中断してしまうと、いずれ歯を失い、美味しく食事ができなくなってしまうのです。

①〈つめものや、かぶせものが仮のまま〉
むし歯の治療では、患部を保護したり見た目が悪くならないよう、仮のものをつめたりかぶせたりすることがあります。一見すると「もう治った」ように見えますが、実はそのまま放置すると、新しいむし歯ができるリスクが格段に高くなります。仮のものは、あくまで仮。精度が非常に低く、接着も弱いため、隙間から簡単にむし歯菌が入り込み、見えないところでむし歯が進行していきます。「痛い!!」と感じる頃には、むし歯が大きく進行し、寿命が著しく短くなってしまっていることも珍しくありません。

②〈神経を取った歯がそのまま〉
むし歯が進行して神経にまで達すると、痛みが生じます。そこで神経を除去する治療を行いますが、実はそれだけではむし歯は治っていません。神経をとれば痛みは感じなくなりますが、むし歯はそのままの状態。つまり、最後まで処置せずに放置すると、痛みのないままむし歯がどんどん進行し、歯がボロボロになっていくのです。やがては歯が折れてしまったり、むし歯菌があこの骨にまで到達して、非常に激しい痛みの原因になります。神経をとり除いたら、必す最後まで治療しましょう。

③〈歯周病治療(歯石取り)が途中のまま〉
歯周病治療のために歯石を取り除きますが、これは単なる「掃除」ではありません。歯石には何億という歯周病菌が生息しており、これが歯周病を引き起こす原因になっています。特に歯ぐきの中にできた歯石は、放置すると確実に歯を支える骨を溶かします。目に見えず、自覚症状も少ないからと言って途中で治療を中断すると、確実に歯の寿命を短くすることになります。

④〈歯を抜いてそのまま〉
むし歯や歯周病が進行した歯は、残念ながら役割を終えているため、やむを得ずその歯を抜くことがあります。しかし、そのまま放置してしまうと残された歯に影響が及びます。歯はみなさんが思っている以上に、簡単に動きます。歯を失うと空いた部分にその両隣の歯が傾き始めます。そして、噛み合うはずの歯が無くなったことで、反対側の歯が飛び出してくるのです。歯が動き、隙間が生まれると、細菌が溜まってむし歯や歯周病になりやすく、また、噛み合わせがおかしくなることで、食べ物が噛みにくくなったり、あるいは、肩こりや頭痛といった症状を引き起こすこともあります。

「これで治療は終了です!」そうお伝えするまでは、しっかり通院をお願いします。
歯科医院では無駄な治療は一切行いません。すべてはみなさんの歯を末永く守り、一生おいしく食事ができるようにするための処置です。ご不明な点などありましたら、丁寧にご説明させていただきます。もし治療途中でそのままの歯があるなら、これを機にぜひ治療を再開していただけますよう、よろしくお願いいたします。