新宿初台の歯医者さん、岡歯科医院です。
今回のテーマは「矯正の通院における不明点と回答」です。
矯正は一生に一度の治療、そのため治療に慣れている人はまずいないでしょう。
その意味では、矯正において不明点が多いと感じる人もいるでしょうし、
ここでは矯正の通院をテーマにして患者さんからの質問として多いものを挙げていきます。
そして、それぞれの質問に対して回答するので、矯正を検討している人は参考にしてください。
矯正は自由診療ですから、健康保険証を提示しても費用に変わりありません。
しかし、実際には提示を求めている歯科医院が多く、それには3つの理由があります。
1つ目に治療に対する患者さんの意思確認のためで、医療行為を受ける同意の証として提示を求めます。
2つ目に本人確認のためで、健康保険証の提示がなければ患者さんがどこの誰か分からないからです。
3つ目に他の治療を想定しているためで、例えば矯正の通院の中で虫歯が発覚するかもしれません。
その場合は虫歯治療が必要ですし、虫歯治療の費用は健康保険証の提示によって保険診療となります。
矯正の治療費の支払いについては、歯科医院によってシステムが異なります。
そして、通院するたびに支払いが必要なのは「処置別払い制」を採用している歯科医院であり、
これは文字どおり処置をするたび…つまり通院するたびに費用の支払いが必要です。
一方、通院するたびに費用が発生しないのは、「定額制(総額制とも呼ばれる」を採用している歯科医院です。
定額制は治療前に全額費用を支払うため、通院するたびの費用は発生しません。
とは言え、別の治療を行う可能性を考えると、さすがに0円で来院するのはおすすめできません。
矯正の費用は自由診療になりますが、医療費控除の対象になります。
医療費控除とは、年間で支払った医療費のトータルが10万円以上だった場合に適用されるもので、
申告すれば納めた税金の一部が返還される制度です。
矯正治療の費用はその対象になっているのですが、
申告時にその証明として支払った費用を示す領収書やレシートの提示が必要になるのです。
領収書を紛失しても治療に支障はないですが、医療費控除は適用されなくなってしまいます。
矯正では定期的な通院が必要になりますが、1回の診療時間はおよそ30分ほどです。
ただしあくまで目安であり、これは矯正装置の調整を目的とした場合の診療時間になります。
長くなるケースとしては矯正装置を装着するための診療で、その場合は60分ほどかかるでしょう。
また、矯正装置の調整が目的の場合でも、虫歯や歯周病が発見されればそのための治療が必要であり、
そうなると30分以上かかってしまうことも考えられます。
一方、診療時間が短いのはマウスピース矯正の場合で、調整目的の診療なら15分ほどで終わるでしょう。
矯正における通院の頻度は、矯正方法によって異なります。
一般的な目安を挙げると、舌側矯正では3週間に1回のペースでの通院となり、
一方でマウスピース矯正では1ヶ月~3ヶ月に1回のペースでの通院となります。
また、矯正後は後戻りを防ぐための保定期間に入りますが、
保定期間の場合は3ヶ月~6ヶ月に1回ほどのペースでの通院になるでしょう。
そのため、矯正中においては1ヶ月に1回のペースでの通院を目安として考えてください。
最後に、矯正の通院における不明点と回答についてまとめます。
質問1. 「健康保険証の提示は必要?」 :治療を受ける意思確認、本人確認の目的などで基本的に必要
質問2. 「費用は通院するたびに支払う?」 :処置別払い制を採用している歯科医院の場合は支払う
質問3. 「費用を支払った時の領収書は必要?」 :医療費控除の申請時に必要
質問4. 「1回の通院における診療時間はどのくらい?」 :矯正装置の調整目的の診療なら目安は30分
質問5. 「通院の頻度はどのくらいのペース?」 :矯正方法によって異なる
これら5つのことから、矯正の通院における不明点と回答について分かります。
今回は通院に限定して質問でしたが、他にも矯正においては不明点があると悩む人も多いでしょう。
その場合は直接歯科医院に質問することができますし、無料相談を受け付けている歯科医院もあります。
そのため、不明点や疑問点がある場合は歯科医院に相談することをおすすめしますし、
それが矯正で後悔しないための重要なポイントにもなるでしょう。