新宿初台の歯医者さん、岡歯科医院です。
今回のテーマは「歯並びの悪さがもたらす問題」です。
歯並びが良い・悪いで影響するのは口元の見た目、すなわち審美性ですね。
もっとも、審美に対するこだわりは人それぞれで、中には口元の見た目にこだわらない人もいるでしょう。
ただ、「口元の見た目にこだわらない=矯正する意味がない」とは言い切れず、
なぜなら矯正には審美性を高める以外に健康面おいてもプラス効果をもたらすからです。
“歯並びを改善すれば健康面においてプラス効果をもたらす”ということは、
“歯並びが悪ければ健康面に悪い影響をもたらす”ということになります。
では歯並びの悪さは具体的にどのような悪い影響をもたらすのでしょうか。
歯並びが悪ければ歯が磨きづらく、状態次第ではデンタルフロスや歯間ブラシも使えないでしょう。
そのため歯並びが正常な人に比べて磨き残しが多くなりやすく、虫歯・歯周病が発症するリスクが高まります。
口臭がしやすい人は口の中が乾燥している人であり、これは唾液が蒸発して細菌が溜まるのが理由です。
歯並びが悪い人は噛み合わせが悪く口呼吸になるため、口の中が乾燥して口臭がするようになります。
歯並びが悪ければ噛み合わせも悪くなりますが、この噛み合わせの悪さが身体に悪い影響をもたらします。
噛む筋肉が影響を受けることで、慢性的な肩こり・頭痛が起こりやすくなるのです。
顎関節症が発症しやすいのは噛み合わせが悪い人であり、歯並びが悪い人もこれに該当します。
さらに、噛み合わせが悪い人に顎関節症が発症した場合、重症化しやすい傾向があります。
歯並びが悪いことで、歯科治療を行う際に本来見えるはずの箇所が見えづらくなります。
そのため医師が虫歯の発症に気づけない可能性も否定できません。
上記で挙げた問題点はいずれも身体の健康に関わる問題ですが、矯正によって解消可能であり、
つまり矯正は口元の審美性を高めるだけでなく、身体の健康面においてもプラス効果をもたらします。
具体的なプラス効果は、上記で挙げた問題点から考えると次のことが挙げられます。
・虫歯・歯周病を予防しやすくなる
・口の中が乾燥することによって起こる口臭を解消できる
・噛み合わせの悪さによって起こる肩こり・頭痛を解消できる
・顎関節症の発症・重症化を予防しやすくなる
・歯並びの悪さによって起こる歯科治療の精度低下・事故が起こらなくなる
口元の審美性向上以外にも、矯正によってこれだけのプラス効果が得られるため、
例え歯並びの悪さを気にしない人でも矯正する意味があることが分かりますね。
矯正に興味がない人は、そもそも治療内容がよく分からないことの不安から治療に抵抗を感じるケースが多く、
そこで矯正において多く挙げられる疑問・質問とその回答をまとめます。
矯正は一生に一度の治療ですから、分からないことが多いのは当然です。
そのため、多くの歯科医院では無料のカウンセリングを行っています。
医師の腕は矯正の結果に大きく影響するのは事実です。
医師の腕を知る目安としては、日本矯正歯科学会の認定医・専門医の資格に注目することです。
矯正は自由診療のため費用は高くなりますが、矯正方法や医院ごとで費用は異なるため、
複数の歯科医院で費用を比較すれば少しでも安く矯正することが可能です。
複雑な症例でなければ、“見えない矯正”といわれるマウスピース矯正も可能です。
また、ワイヤーを舌側に装着する裏側矯正なら矯正装置は目立ちません。
矯正の治療期間は2年~3年かかるため、虫歯・歯周病の治療期間に比べて長いのは事実です。
ただ、一生美しい歯並びが手に入ることを考えれば、むしろその期間は短いと感じる人もいます。
いかがでしたか?
最後に、歯並びの悪さがもたらす問題についてまとめます。
1. 歯並びの悪さが健康面にもたらす問題 :虫歯・歯周病が発症しやすくなる、口臭がするなど
2. 矯正は身体の健康につながる :矯正することによって「1」で挙げた問題点を解消できる
3. 矯正において多い疑問・質問とその回答 :「医師の腕に対する心配」など(回答は本文参照)
これらのことから、歯並びの悪さがもたらす問題について分かります。
確かに、審美性の向上を目的に矯正を希望する人は多いですし、それが矯正の最大のメリットでもあります。
しかし、健康面においてもプラス効果をもたらすことを忘れてはならず、
実際に健康目的で矯正を希望する人も少なくないのです。